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(ボランティア支援室 ✕ キリスト教文化センター)「能登半島被災地支援ボランティアプログラム」活動報告
ボランティア支援室とキリスト教文化センターの共同企画「能登半島被災地支援ボランティアプログラム」を開催しました!!
ボランティア支援室とキリスト教文化センターは、2025年3月に続き、9月25日(木)から26日(金)にかけて、「能登半島被災地支援ボランティアプログラム」を実施しました。本プログラムには8名の学生が参加し、3名の引率職員と共に能登半島を訪問しました。



初日は輪島市河井町にある「ごちゃまるクリニック」を訪問しました。院長であり、一般社団法人ごちゃらあとの理事長も務める小浦友行氏から、地震発生時の現場の混乱や復旧活動の歩みについて、また「ごちゃらあと」として展開している地域支援やコミュニティ再生の取り組みについて、丁寧にお話を伺いました。小浦氏の言葉からは、被災地域に根差し、医療や福祉、文化活動を通じて人々の生活を支える強い使命感が伝わってきました。さらに、本学社会学部社会福祉学科を卒業後、地震や豪雨災害の復興ボランティアに携わる中で、京都から能登へ移住し、現在「ごちゃらあと」で活動する狭間明日実氏からも体験談をお聞きしました。学生の身近な先輩の歩みを知ることで、参加者にとって「復興に携わる」ということが一層具体的に感じられる時間となりました。また、同町には震災直後に火災に見舞われた「輪島朝市」があり、完全に焼失した朝市の跡地を見ながら、自然災害や日常が一瞬で失われる恐ろしさを再認識しました。


二日目は輪島市町野町を訪問し、災害NGO結(ゆい)代表の前原土武氏から、災害復興における現場の課題や全国の支援者との連携の大切さについてお話を伺いました。地域住民との協働を軸に、長期的な復興を見据えた活動の重要性を学ぶことができました。その後、災害NGO結のコーディネートのもと、学生たちは震災によって倒壊したブロック塀の撤去作業に取り組みました。体力を必要とする作業でしたが、一つひとつの作業の積み重ねが地域の安全につながることを実感し、参加者は真剣な表情で取り組んでいました。






今回のプログラムを通じ、学生たちは被災地の「今」を肌で感じ、復興の歩みには時間と多様な人々の協力が不可欠であることを学びました。また、現地の方々との交流を通して、災害を「遠い出来事」として捉えるのではなく、自分たちの学びや行動と結びつけて考える契機となりました。プログラム直後に実施した事後振り返り会にて、参加学生から以下のような声が寄せられました。
- 被災地に実際に足を運ぶことで、報道だけでは分からない現実に触れることができた
- 地域に寄り添う姿勢を、今後の生活や学びに生かしたい
- 『支援者が被災者を作る』という言葉が印象的だった。ひとりよがりにならないような支援を今後も続けていきたい
ボランティア支援室とキリスト教文化センターは、今後も被災地の歩みに寄り添い、学生が学びを深めながら社会と関わる機会を提供していきます。今回の活動で得られた気づきや経験が、参加者にとって将来の進路や人生の選択において貴重な糧となることを願うとともに、この経験が学生一人ひとりの今後の学びや活動へと広がっていくことを期待します。
ご案内
同志社EVEにてブース出展のご案内
本プログラムの様子や参加学生による体験談について、同志社EVEの出店期間中(11月26日~28日)に、ポスター展示にて紹介を行います。また、水害等で汚れてしまった写真を1枚ずつ丁寧に洗浄し、被災された方へ届ける活動「写真洗浄会」の体験会を行います。ぜひお越しください。
ポスター展示 | 【展示期間】 2025年11月26日(水)~28日(金) |
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写真洗浄会 | 【開催日時】 2025年11月28日(金)11時~17時 【開催場所】 良心館2階 廊下スペース(予定) |
関連情報 |
同志社EVE公式Webサイト |
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チャペル・アワーのご案内
本プログラムの報告を兼ねて、キリスト教文化センター主催のチャペル・アワーにて参加学生による体験談の紹介を行います。現地の様子を知ることができる機会ですので、ぜひご参加ください。
今出川校地 | 【日時】 2025年12月 3日(水)12時35分~13時 【場所】 同志社礼拝堂 |
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京田辺校地 | 【日時】 2025年12月17日(水)12時35分~13時 【場所】 同志社京田辺会堂言館 |
関連情報 |
キリスト教文化センターオリジナルWebサイト |
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お問い合わせ |
キリスト教文化センター事務室(今出川) TEL:075-251-3320
今出川校地学生支援課ボランティア支援室 TEL:075-251-3236
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