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(キリスト教文化センター)「同志社大学アウトリーチ」活動報告
キリスト教文化センターの新プログラム「同志社大学アウトリーチ」を開催しました!!
2025年9月5日から8日にかけて、キリスト教文化センター主催の「同志社大学アウトリーチ」を実施しました。
アウトリーチという言葉には「越えて届く」「手を伸ばす」という意味があり、「同志社大学アウトリーチ」は、このような言葉の本来の意味を踏まえつつ、大学キャンパスの枠を超えて、社会の現場で積極的に学ぶことを目的としたプログラムです。本学の教育理念である「キリスト教主義」に基づき、学生が現地で実際に「見て」「聞いて」「体験する」ことを通じ、教室での知識を超えた理解と人間的成長を目指す取り組みです。
記念すべき第1回目となる今年度は日本と深い歴史的・文化的つながりを持つ隣国・大韓民国を訪問しました。
4日間の研修では、歴史や文化に触れながら、多くの出会いと学びを経験する機会を設けました。初日はソウル市内の明洞地区を歩き、キリスト教の歴史的建造物や韓国文化の一端に触れました。2日目には、南北分断の現場である非武装地帯(DMZ)を訪問。続いて西大門刑務所歴史館を訪れ、日本統治時代の歴史と民主化運動に触れました。戦争と平和、人権と自由について考える一日となりました。

3日目は、大韓イエス教長老会倉洞塩光教会にて礼拝に参加し、韓国の教会が地域社会の中で果たす役割を肌で感じるとともに、教会員との交流を行いました。その後はグループごとに自主的なフィールドワークを行い、異文化理解を深める探究の時間としました。夕方からはホームステイに入りました。塩光教会の方々にホストファミリーになっていただき、韓国の家庭に迎えられて過ごす中で、異文化交流の大切さのみならず、人の暖かさに触れる貴重な機会となりました。
最終日には延世大学を訪問し、キャンパスや尹東柱記念館の見学を行ったほか、延世大学およびハンブルク大学の学生たちとの交流の場が設けられました。国境を越えた学生同士の語り合いは、今後の学びや人生に大きな刺激を与えたものと思われます。
台風の影響によって開催が危ぶまれた今回のプログラムですが、全員が大きな事故やトラブルなく帰国でき、参加した学生たちは、それぞれの体験を通じて大きな成長を遂げたことと思います。参加した学生からは次のような声が寄せられました。
- 貴重な体験をすることができた
- 新しい出会いがあって、感化されて私もこういう人になりたい、こういう生き方がしたい!を、少しずつ見つけることができた
- 言語は違えども心は通じ合うし、人には優しさを持って接していきたい
- 参加前の期待を大きく上回る学びを得られた
これら学生たちの言葉からも、いかに深い学びと気づきを得たかが伝わってきます。
本プログラムを通して培われた国際的な視野や他者とのつながりは、今後の学生生活、そして将来の歩みにおいても貴重な糧となることと信じております。キリスト教文化センターでは、今後も「隣人愛」の精神を大切にしながら、学生が社会や他者、異文化と積極的に関わる学びの場を提供していきたいと思います。
関連情報 |
同志社大学アウトリーチ |
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お問い合わせ |
キリスト教文化センター事務室(今出川)〔クラーク記念館1階〕 電話:075-251-3320 |
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